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Initial Public Offering
株式上場の落とし穴

新規上場を希望している会社が激増している中、証券会社の引受体制、準備会社の人材不足(質・量)も相俟って取り返しのつかない事態になっている会社からの気をつけるべき事例集。(ほんの一例)
なんといっても会社のことを判断するのは自己責任。結局誰も見てくれていないんですから。

株主関係
税務申告書の株主数、株主名が実態と違っている

登記申請書が司法書士任せで作ったら、原始定款の記載から真実と違った形でつくられていた。

軽い気持ちで名義を借りたが、その後誰もそのままになっているなんて教えてくれなかった。
 将来の訴訟リスクを抱え審査の段階で初めて指摘された。
 実際は出資していないのに名義を借りたばっかりにとんでもないことになってしまった。

第三者割当の価格が高すぎた。折角上場できそうなのに既存の大株主がそんな価格ではだめだといって結局証 券会社と折り合うことができなかった。そうしたら、上場できないのは会社の責任だといい始めた。

直前期の第三者割当の価格が低すぎた。結局とっても低い価格が公募価格となってしまい、費用倒れの上場だ った。これじゃ銀行の借入金も返済できやしない。

形式基準では大丈夫だからといわれ、申請期に第三者割当をおこなった。価格についてもきちんと算出根拠資 料を作ってもらい万全を期したが、取引所の申請の段階で当取引所は申請期に増資した会社は1年は待っても らっているといわれ、結局1年申請を延ばさざるを得なかった。
 来期は本当に大丈夫だろうか。

「出資から上場まで安心して任せてもらいたい。アメリカのナスダックから日本の新興市場でいくつも上場を 支援してきたから、後は業績だけ頑張ってもらえば大丈夫」といわれて出資してもらった。準備が進んだ段階 で適格株券と引き換えてもらおうと思ったが所在を把握できない株主がいて株券交換ができなかった。結局高 く一般株主に売り逃げしていた。残念ながら上場を延期せざるを得なかった。
定款・約款
社長から今後事業展開を予定しているから積極的に目的に記載するようにしたいとして準備を進めてきた。
 結局証券会社の審査の段階で不適当だということになり定款変更を指示された。 
 結局決算期をまたいで書類をすべてやり直さざるを得なくなった。

公告紙を官報から変更し譲渡制限をはずしたが、予算割れが大きく上場承認が延びたおかげで費用がかさみ、 その上株移動が起こって確認に手間取り、有価証券報告書から一連の書類を作ることが間に合わなくなってしまった。

商法改正に伴い定款を変更した。株式取扱規定を変更しないまま審査を受けて、だめだしをされた。引受担当者も信託銀行もそこまで変更が必要だと誰も具体的に教えてくれなかった。

就業規則を提出したら、証券会社の審査部から法令違反との指摘を受けた。ちゃんと届出もしたのに、また協 議からやり直さなければならない。

証券会社の質問で税務署からの処分について質問があった。去年の申告でコンピューター関係で損金処理したものが資産計上しなければだめだということで、重加算税がかかった。
 金額は大したことはなかったが申請は見送りとの連絡があった。今責任問題になっている。

コンサルタントにきちんと報酬を払って規定集を作ってもらったのに、これではだめだと審査のときにいわれた。どうすればいいのかわからない。
総務・経理
経理になかなか適当な人材がみつからないまま審査を受けたら、通らなかった。
以前から区分するようには聞いていたが、基準にひっかるとは教えてくれないし、組織図も毎期提出して引受で確認してくれているはずと怒ったが、相手にしてもらえなかった。
取引相手によって取引条件が違うのは当たり前なのに、売り上げを取引先ごとに比較されて不公正な取引だと指摘を受けた。是正するにも相手がいるのにどうすればいいのだろう。
議事録をきちんと書いていたのに、訂正を指示された。自己取引だというが、社外取締役が大勢いて印鑑をそろえるのもままならない。
取締役会の決議事項がたくさん漏れているとの指摘を受けた。
残業時間の処理で指摘を受けた。
有給休暇の管理をしていなかった。質問に対応することができず、初めて一から資料を作ったら、問題点として指摘を受けた。
アルバイトの社会保険が問題だといわれた。
稟議書なんか時間ばかりかかって社風にあわない。
内部監査・監査役
内部監査が必要というばかりで、誰もやり方を教えてくれない。
内部監査の書類が不備との指摘を受けた。人手不足はみんな知っているのに、兼務でも年間スケジュールと一連の書類を求められ、実績不足となってしまった。
監査役が決算を承認してくれず内部紛争になってしまった。
会社の功労者に頼んでいたが、審査で不適当な人材だから急遽補充するように言われた。
紹介を受け折角スカウトしたが、監査調書も議事録も満足にそろえれなかった。審査の席上、憤慨するばかりで基礎知識不足を露呈した。
監査役が審査上こんなに重大な役割があるとは知らなかった。彼ではヒアリングに対応できない。
監査役の報酬をたくさん払えない。幹事証券は社長と常務取締役の中間程度が目安というが、経営をわかっていない。
 
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